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https://www.ce.nihon-u.ac.jp 日本大学工学部|日本大学工学部の公式Webサイトです。学部案内、学科紹介(土木工学科、建築学科、機械工学科、電気電子工学科、生命応用化学科、情報工学科)、教員紹介、就職情報など日本大学工学部の情報を紹介しています。 Wed, 24 Apr 2024 03:19:43 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.4 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/nue/wp-content/uploads/2020/11/favicon1.ico https://www.ce.nihon-u.ac.jp 32 32 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/240419-news02/ Wed, 24 Apr 2024 03:19:43 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=48739 理事長就任後工学部に初訪問、桜のロハスキャンパスを感じていただきました 前列左から:ソコロワ山下聖美副学長、大貫 進一郎学長、根本修克工学部長、林真理子理事長、渡辺美代子常務理事 後列左:小堂 俊孝副学長/後列右:大熊 智之常務理事  4月10日(水)、本学の林 真理子理事長、大貫進一郎学長、大熊 智之常務理事、渡辺 美代子常務理事、ソコロワ山下聖美副学長、小堂 俊孝副学長の6名の皆さんが工学部キャンパスを訪問されました。  皆さんは、学生支援室からロハス工学センター棟、70号館の教室、五十嵐ホールを視察し、学生たちの普段の様子もご覧になりました。  ロハス工学センター棟では工学部が掲げる「ロハス工学」について岩城 一郎ロハス工学センター長より説明があり、台風で浸水被害を受けたロハスの家群跡地再生の経緯も報告しました。続いて建築学科浦部智義教授より、ロハス工学の視点に基づいて縦ログ構法を用いたセンター棟のデザインの特徴や機能、使われ方などについて紹介し、建築学専攻博士前期課程1年田端萌美さんからは「家具について」、素材の選定から学生主体で製作にあたってきた経過の報告も行いました。学生が計画段階から参加して進めてきたことに大変興味を持っていただき、たくさんの質問もいただきました。  70号館では、今月より導入された生理用ナプキン無料提供サービス『OiTr(オイテル)』サービスの設置状況をご覧になりました。日本大学初の設置ということもあり、導入に向けて女子学生と女子職員が協働してきた流れは大変好ましく感じられたようです。  その後はキャンパス内にある男子学生寮「バンデリアン郡山」へ。出迎えた寮スタッフや案内の寮生、たまたま通りかかった寮生とも気軽に言葉を交わされ、設備や自室の視察の間も学生たちと触れ合う様子は終始和やかな雰囲気でした。  学生食堂へと向かう一行を50周年記念館(ハットNE)で出迎えたのは、昼食をご一緒するオープンキャンパス実行委員会の面々の他に、突然の訪問を聞きつけた学生たち!にこやかに手を振っていただきました。  昼食会で懇談した学生たちは、自慢の学食メニューを紹介したり、学内でそれぞれが頑張っている活動を報告したりと、理事たちからさまざまな質問を受けて、ありのままの学生生活をお伝えしていました。食事をとりながらの懇談は時に笑いも起こる楽しい時間となったようで、学生と教職員との距離が近く、交流が盛んであることも大変良いことだと評価していただきました。  昼食会終了後は、隣接する日本大学東北高等学校へ移動。高校では合唱部の校歌披露を鑑賞され、図書室、アクティブラーニング室などの見学をしつつ、実際に勉学に勤しむ高校生や部活動に取り組む生徒たちと触れ合う時間を過ごされました。  限られたスケジュールではありましたが、ロハス工学を進める工学部の様子を肌で感じていただけたのではないでしょうか。学生たちも直接お話しすることで、日本大学の一員であることを再確認する良い機会になりました。 日本大学東北高等学校陸上競技部との集合写真 ]]> https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/20240415_sakuranews/ Mon, 15 Apr 2024 00:00:16 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=48608 ・春の暖かな日差しを浴び、咲き誇った満開の桜の花も見ごろを過ぎ、キャンパスには薄桃色の花びらの絨毯が広がってまいりました。予定どおり4月14日(日)をもちまして、桜のキャンパス一般開放を終了とさせていただきます。期間中は、3,000名を超える大変多くの皆さまにご来学いただき、誠にありがとうございました。  また、13日(土)・14日(日)には団子の無料配布を行い、多くの方にご笑味いただくとともに、阿波踊りふくしま連様による演舞をご堪能いただきました。そよ風になびく桜の下、地域の皆さま、卒業生、学生が一緒になって踊り、笑い、拍手し、楽しいひとときを共有できましたことを大変嬉しく思います。  本学部では、今後とも地域に根ざした大学として、地域との連携・活性化に努めてまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。 ]]> https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/r5_0325graduation/ Mon, 25 Mar 2024 12:11:24 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=48014 祝!卒業 輝かしい未来に向けて、はなむけの宴を開催いたしました  3月25日(月)、令和5年度日本大学卒業式が日本武道館にて行われました。  その後、東京ドームホテルにて工学部学位記授与式及び卒業記念パーティーを開催いたしました。  根本修克工学部長、橋本州榮後援会会長、城座隆夫校友会会長からお祝いの言葉をいただき、博士学位取得者、学長賞、優等賞、工学部長賞、後援会賞、校友会賞の表彰が行われました。壇上の表彰者の皆さんには、晴れやかで誇らしげな笑顔が溢れていました。  浅里和茂工学部次長による乾杯の音頭で歓談がスタート。賑やかに友人や先生方と思い出話に花を咲かせる様子が見られました。  続いてはお笑いコンビ『どぶろっく』のアトラクション!  大人の笑いあり、涙あり、あるあるな歌ネタありと、会場は大いに盛り上がりました。青春の思い出を彩る1ページとなったのではないでしょうか。    最後に、卒業生を代表して建築学科4年の松木景虎さんが挨拶し、感謝の言葉を述べるとともに、新たなステージでのさらなる飛躍を誓いました。  土木工学科渡邊英彦教授の閉会の挨拶をもって、卒業記念パーティーは終了を迎え、みな名残惜しそうに会場を後にしました。 卒業生の皆さんが今後ますます活躍されることを、心よりお祈り申し上げます。 ]]> https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/240209social_gathering/ Tue, 13 Feb 2024 08:14:37 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=47528  2月7日(水)、4年次生を対象とした令和5年度卒業研究発表会懇親会を開催しました。令和2年度に入学し、新型コロナウイルス感染症拡大により、通常の大学生活を送れない時期を過ごし卒業を迎える4年次生に、少しでも思い出となるイベントを体験してもらいたいと企画されたものです。本会を運営するにあたり、会場設営サービス・司会進行・ゲームアトラクション等をオープンキャンパス実行委員会が全面協力してくれました。  卒業研究発表会後、懇親会の会場となったハットNE学生食堂には、約800人の学生が集まり、互いに卒業研究発表を終えた達成感を分かち合いながら、切磋琢磨してきた学友との会食を楽しみました。開催にあたり、挨拶の壇に立った根本修克学部長は労いの言葉とともに「今日は仲間や先生方と存分に楽しいひと時を過ごしてください」と伝えました。    続いて、日本大学自主創造プロジェクト『花火やミニかまくらを通じて日大生の心にも「明かり灯し」たい』代表の情報工学科4年伊藤颯斗さんが登壇し、各テーブルに飾られたキャンドルについて紹介し、最後の思い出作りにと秋田県の『かまくら』祭りへの参加を呼びかけました。そして、岩城一郎工学研究所長の乾杯の音頭とともに懇親会は始まりました。各人に会席膳が振舞われた他、おつまみやデザート、お酒やジュースも食べ飲み放題。学食スタッフの方々の心のこもった料理を堪能しながら、学生たちは会話を弾ませていました。   研究室対抗!ゲームアトラクションで大いに盛り上がる!!  懇親会の中盤は、『クイズに答えて豪華賞品ゲット!ピッタリ賞チャレンジ』ゲームアトラクションを実施しました。本会で用意された飲み物の総本数を当てるクイズに各研究室が挑戦。近い本数を予想した研究室の名前が読み上げられる度に、会場には歓声と拍手の嵐が巻き起こり、大いに盛り上がりました。豪華景品をゲットした25研究室のテーブルでは、歓喜の輪が広がっていたようです。  ご協賛いただきました、JA福島さくら様、郡山ビューホテル様、株式会社ライフ様、ありがとうございました。    そんな楽しいひと時もあっという間に過ぎていき、閉会の時を迎えました。最後に浅里和茂学部次長の掛け声とともに、一本締めをもって終宴となりました。  最高のおもてなしを受けた学生たちは、「卒業研究発表も先生のおかげで上手くいき、こうしてみんなで盛り上げれて大事な思い出になりました」「4年間、イベントがなかったので最高に楽しかったです!」、「クイズに参加して、外れたけど面白かった!」、「今まで頑張ってきた良かったと思います!」とみんなとても喜んでいました。卒業式まで仲間と過ごせる時間もあとわずかですが、4年間の大学生活の最高の思い出ができたのではないでしょうか。社会に出ても、仲間とともに歩んだ大切な時間を心の糧にして頑張ってください。 司会進行および会場整理を務めたオープンキャンパス実行委員会のみなさんも、大変お疲れ様でした。 ]]> https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/23th-sangakukan/ Wed, 27 Dec 2023 08:34:05 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=47012 カーボンニュートラルを目指す、産学官連携の取り組みと課題  11月27日(月)工学部50周年記念館(ハットNE)3階大講堂において、公益財団法人郡山地域テクノポリス推進機構との共催で『第23回 産・学・官連携フォーラム』を開催いたしました。  今回は『脱炭素社会(カーボンニュートラル)の実現に向けて』をテーマに、地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて「産」「学」「官」の立場から講演を行い、多くの質疑応答が繰り広げられました。当日の開催は会場での聴講に加え、YouTubeライブ配信を併用したハイブリット形式で行いました。  開催にあたり、公益財団法人郡山地域テクノポリス推進機構評議員及び郡山商工会議所副会頭である伊藤清郷氏が挨拶し、本フォーラムの概要を説明するとともに、参加された皆さまにとって有意義な時間となることを切に願いました。 続いて、産学官それぞれの角度から代表の方々にご講演頂きました。   《産の視点から》「脱炭素社会に向けて」 株式会社アスター 代表取締役 本郷武延氏  日本大学工学部内に設置されている「郡山地域テクノポリスものづくりインキュベーションセンター」に5年間在籍した株式会社アスターは、昨年度の日本機械工業連合会による「優秀省エネ脱炭素機器・システム表彰」で中小企業庁長官賞を受賞されています。  代表の本郷氏は起業からの経緯を示し、地方企業も世界に勝てる全く新しい技術を構築すべきという理念の下で開発した独自のアスターコイルモーターについて説明しました。電気エネルギーの50%以上がモーターによって機械エネルギーへと変換されている現在、モーターをコンパクトに省エネ化する改革が重要だと考え、このモーターでは性能を変えずにコストを抑えることを実現しました。コンパクトゆえに材料消費そのものが少なく、コストが低いため波及効果が大きい、この二つを同時に実現する技術こそが脱炭素社会に重要な役割を持つと語ります。  加えて、世界中の研究者が注目する超電動モーターの製作技術を東北の企業が持っている、という事実をもっと公にする必要があると強調しました。アスターコイルモーターは超電導モーターに対して98%の効率を実現する世界初の技術ですが、日本では理解するところが少なく、アメリカやインド、ドイツの企業との協業で新しいモビリティやドローン等の社会実装を進めていると言います。また、再生しやすい材料とシンプルな部品構造によってリサイクル性も担保。リサイクルに必要な電力供給も発電システムまで含めた環として構築していくことを示しました。  今後はエネルギー分野へも挑戦を続けると語り、小型の風力発電、水力発電によってエネルギーの地産地消を進めることが脱炭素化社会へ有効であり、コンパクトであることに主軸を置いて地域と共にエネルギー自立社会の実現を目指していくと述べました。  さらに、学生が魅力を感じられる地域にすることが地方企業の命題であると訴え、自分たちが手がけた技術の将来性を見極められるよう、個人の意識改革も必要であると進言。自社の成長理由として「中立的な官の資金力と知見を持つ学の保障力が大きかった。将来性ある技術を伸ばすには「産」「官」「学」との融合は必須」と経験を基に語りました。モーターを基軸に「自然との共存」を目指してきた本郷氏は、脱炭素社会は身近なところから解決していけると力強く呼びかけました。 《学の視点から》「イオン液体を利用した温室効果ガス分離回収技術」 日本大学工学部生命応用化学科准教授 児玉大輔  児玉准教授は現在様々なCO₂回収技術の中でも多く行われているアミン吸収液による化学吸収法に比べ、約1.5倍のCO₂吸収量を示すイオン液体の物理吸収メカニズムを紹介しました。吸収量の違いに加え、化学吸収法の課題とされる吸収液再生時の蒸留による莫大なエネルギーコストを挙げ、圧力の上下によってCO₂を吸収し、劣化することもなく理論的に繰り返し使えるイオン液体の優位性を提示。室温で液体状態にあるイオン液体は、プラスのイオン・カチオンとマイナスのイオン・アニオンのみで構成される塩で、用途に合わせて組合せも無限なことからデザイナー流体とも呼ばれています。揮発しにくく燃えにくい特性から用途も広く量産されているものです。  これをCO₂の吸収溶媒として利用するために、様々な評価測定やCO₂吸収再生プロセスの内容を検討し、さらに吸収量の高いイオン液体開発の研究も進めている児玉准教授。欧米が中心のこの研究を日本でも進めており、実証試験などを行っています。大規模発生源からの排出ガスを圧縮しイオン液体に選択的に常温で吸収させ、減圧することでCO₂を脱離させて地中隔離や貯留する技術を開発するとともに、CO₂を出発点とした化成品への転換を行う実証試験プロセスにおいて、現行の化学回収法をイオン液体による物理吸収に変えていきたいと述べました。  また、フッ素を含むものが多いイオン液体の課題はコストと作製の難しさであり、大規模プロセスでの利用が困難となっていることに言及しました。その解決のため、吸収量が高く合成が容易、安価で分離選択性も高いプロトン性アミジウムイオン液体を合成し評価を進めています。さらに低価格で粘度が低いため吸収が早いことが期待できる深共融溶媒の研究開発も進めていること、天然ガスの採掘井戸元への実用化を目指してCO₂の回収から・吸収液の再生までの一連の流れをプロセスシミュレーションで再現し解析を行っていることを報告するなど、今後を見据えた研究についても説明しました。。  この研究の発端は20年前からの産総研との共同研究であると振り返り、最近は海外を含めた他大学や企業と協力してこの技術の実用化・社会実装を目指していると述べ、改めて産学官連携の重要性を示しました。 《官の視点から》「福島県のカーボンニュートラルに向けた取組について」 福島県生活環境部環境共生課 課長 濱津ひろみ氏  濱津氏は、福島県が2050年までの実現を目指し「福島県カーボンニュートラル宣言」を掲げていること、温暖化がもたらす自然災害と県が進める施策を紹介し、改めて喫緊の課題であることを訴えました。  県の推進体制を示す「福島県2050年カーボンニュートラルロードマップ」のキーワードとして省エネ性能の高い機器に変えていくことや使用電力は再エネや水素といったクリーンエネルギーを目指すことを挙げ、並行して森林整備も行う必要性を示唆。推進母体として産学官で「福島カーボンニュートラル実現会議」を設立し、努力義務などを盛り込んだ「(仮称)福島県カーボンニュートラルの推進等に関する条例」を来年10月に施行すると説明し、県民への理解と協力を求めました。  県の気候変動への対応は緩和策「原因を少なく」と適応策「影響に備える」、この二つが両輪であると語り、「福島県カーボンニュートラル推進本部」の下、環境共生課だけではなく県庁内各部局連携で対応していることを示しました。また県も1事業者として建築物のZEB化を図り、環境イベントなどを行うことで県民に自分事としてとらえるための意識啓発も進めていると述べました。  基本理念を「原子力に依存しない安全安心で持続的に発展可能な社会づくり」とする福島県。風力発電の稼働も見込まれる中、2022年度は52.1%の実績だった県内エネルギー総需要に対する再エネの導入目標を2030年度70%、2040年度100%とすると明言しました。県有施設の再エネ導入推進策として、福島県環境創造センターがPPA方式による太陽光発電の電力購入契約を結んだことを述べ、環境教育情報発信施設としてもぜひご来館頂きたいと伝えました。  現時点で福島県は水素エネルギー導入状況が国内第一位ですが、今後は浪江町の水素ステーションやFCVの導入をさらに推進し、海外物資に頼ることの多い再エネ施設関連産業に関して県内外の企業への支援も進めていきたいと話し、「ふくしまゼロカーボン宣言事業」推進のため、自らの事業活動に伴うCO₂の排出量を「図り」、できるところから「減らす」取り組みへの参加を中小企業に対しても呼び掛けていると結びました。 《官の視点から》「カーボンニュートラルに向けたFREAにおける水素・アンモニア研究」 国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)再生可能エネルギー研究センター 副研究センター長 難波哲哉氏  難波氏はまず、独創的な再エネ技術を研究開発するFREA(福島再生可能エネルギー研究所)の特徴として「実証フィールド」を挙げました。基礎から応用の研究が多い産総研の中で、応用から実証に注力し、太陽光発電、風力発電、地熱発電、地中熱利用など様々な再エネに関する研究開発を行っているFREA。本講演では特に水素・アンモニア研究の現状について紹介しました。  水素を作るには水の電気分解が基本ですが、電力源となる再エネの出力変動性が重要なファクターであるにもかかわらず水電解装置に及ぼす影響が完全に解明されていません。再エネ出力変動による水電解装置システム装置の挙動、劣化過程を調査し、課題を明確化するため、現在グリーンイノベーション基金事業「水電解装置評価設備の構築」を進めていると報告。4月からの稼働を予定し計画を進めていると述べました。  続いて水素貯蔵の意義と貯蔵体について説明しました。ゼロエミッション実現には「貯める」ことが非常に重要な役割を持ちます。再エネのように変動する電力を水電解装置に入れると水素の製造量も変動するため、大量の水素をコンパクトに貯蔵するシステムが必要であるとし、使い方に合わせた貯め方のバリエーションとしてアンモニア、MCH、水素吸蔵合金などの水素キャリアの例を紹介しました。  水素吸蔵合金の実装例では、産総研で開発した難燃性吸蔵合金によってコンテナの仕様を単純化できた事例を紹介しました。また、これまで化学プラントにおいて原料が変動するという前提が無かったため、再エネ・水素を原料とした化学物質を使う場合、変動にどう対応すべきかをアンモニア合成を例に紹介しました。日本で初めて合成された燃料「グリーンアンモニア」でガスタービン発電を行い電力に戻すというアンモニアバリューチェーン全体を俯瞰した実証実験に成功。さらに、変動に対応するために小型分散型アンモニア合成システムの開発を進めていると説明しました。  同時に進めている「水素キャリアシステム連携燃焼実証」の状況にも言及し、直接燃焼による発電に着目した水素とディーゼル混焼、水素とLNG混焼・専焼でのエンジン燃焼といった実証試験を重ねていることを報告しました。  今後も様々な燃焼機関での実証実験を繰り返しながら、次世代エネルギーシステムの社会実装を進めていきたいと決意を示しました。  各テーマの講演に対して、会場からも多くの質問が上がり、活発に意見が交わされました。司会の土木工学科中野和典教授からも「発電から使用まで小規模分散的にエネルギーが地産地消できることで、限界集落が限界ではなくなり、インフラの「集約」ではなく「分散」を可能にするのではないか、脱炭素社会を目指す技術によって現代社会における少子高齢化や過疎化など多くの問題解決に繋がるのではないか」といった発言もあり、今後の課題検討に加え将来の展望も描かれることとなりました。  閉会の挨拶に立った工学研究所次長加藤隆二教授は、登壇いただいた方々へ非常に刺激的な講演をいただいたと御礼を述べ、会場の皆さま、オンライン参加の皆さまへも感謝の意を伝えました。「大きな技術体系の問題については自分の研究分野や生活の範囲でモノを考えてしまいがちであるが、違う分野のものの考え方を学ぶことは大変重要であり、本フォーラムがそういう機会になれば大変うれしく思う」と願い、フォーラムを締めくくりました。  参加した学生は、「これまでアカデミック的な視点でしか見ていなかったが、カーボンニュートラルへの様々なアプローチについて知ることができ、大変勉強になりました」と話しています。企業の方からも、「自分たちにはない知見やアイデア、取り組みを知り感銘を受けました。会社として温室効果ガス削減に取り組んでおり、児玉先生の講演は大変興味深く参考になりました。大学はもちろん、他の企業と技術的な連携ができる可能性を見いだすことができ、本当に参加して良かったと思います」と熱く語っていました。  今回の各講演から産学官が連携する必要性を改めて確認できたのではないでしょうか。加藤教授の話にもあったように、これを機に新たな関係ができることを心より期待します。その繋がりはカーボンニュートラルの実現に大きく貢献するものとなることでしょう。 ]]> https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/2023sokigokakusya-report/ Tue, 19 Dec 2023 00:05:08 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=46989 合格おめでとう!教職員・在学生が新入生をサポートします  工学部では早期合格者の入学前の準備として、在学生との交流を含めた説明会と保護者説明会を12月9日(土)と16日(土)に実施いたしました。入学予定の皆さまが安心して4月からの学修や学生生活を送れるよう、工学部への理解を深めていただくことを目的としております。参加した高校生、ご父母の皆さまには、「不安な点について相談することができて良かった」、「非常に有益でした」といった声とともに、「大学で勉強する事が楽しみ」などの感想が寄せられ、大変ご満足いただけたようでした。 各学科に分かれて受付 保護者説明会の受付 根本修克工学部長のご挨拶 プログラムの説明 在学生による学生生活紹介 学修や課外活動などリアルな大学生の1日がわかる! 総合教育 野田工教授による入学前学習の指導 教務課より入学までの準備・心構えについての説明 先輩たちが悩みも不安も解決してくれる!新入生同士の輪が広がり、大学生活への期待膨らむ 在学生とグループワーク体験する学科別交流会 不安や悩み、知りたいことがたくさんあるね。 先輩たちが親身に教えてくれたから、安心できた! 先輩とも気軽に話ができてよかった! 新入生同士、すぐに打ち解けて仲良くなれた! 先輩や仲間たちと交流できて楽しかった! 学生寮・アパート・下宿など、自分に合ったライフスタイルが見つかる! 学生寮見学ツアー 家具や家電、ベッドなどが備え付けられた個室を見学 洗濯機・乾燥機が自由に使える共有ランドリールーム アパート・下宿等の個別相談会 パソコン購入のご案内 安くて美味しくて、栄養満点の学食を無料体験 ご参加いただいた皆様の声をご紹介いたします。 一人暮らしが不安でしたが、先輩がアパートの情報を詳しく教えてくれたので大変参考になりました。 思っていたより堅苦しい感じではなく、グループワークをしながら楽しく相談できたので良かったです。 学生さんが主体となって説明会を進行していて、素晴らしいと思いました。 住む所が一番心配だったので寮を見学しましたが、設備や管理が行き届いていて、ここなら親としても安心できます。 先輩たちの話を聞いて大学生活の様子がわかったし、すごく楽しそうだったので入学するのが楽しみになりました。 新入生を案内してくれたオープンキャンパス実行委員会の皆さん  今後も令和6年度新入生向けの情報を随時掲載してまいりますので、下記新入生サイトをご確認ください。早期合格者説明会の動画もご覧いただけます。教職員・在学生一同、皆さまのご入学を心よりお待ちしております。 ]]> https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/2023seeds_movie/ Tue, 17 Oct 2023 00:52:21 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=46174  日本大学工学部の研究者たちが進める数々の研究の中から、共同研究や産学連携に繋がる研究シーズを紹介する動画を作成いたしました。動画は下記バナーよりご覧いただけます。  企業・他大学・地方自治体・研究機関などの皆さまとの共同研究や受託研究をはじめ、技術相談、講演・セミナー、また地域の課題解決などにもご活用ください。これらの研究成果・技術を広く多くの方々にご覧いただき、新しい産業として花開き実を結ぶことを切に願っております。  ご興味をお持ちの研究シーズがありましたら、下記までお問い合わせください。 ■日本大学工学部研究事務課 E-mail:ceb.kenkyu @nihon-u.ac.jp TEL:024-956-8648 FAX:024-956-8878 ]]> https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/motto-open/ Fri, 21 Apr 2023 05:01:41 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=43847 工学部の「イマ」がここに!パワーアップしていく工学部を探求せよ! 本日「Motto!-GUIDE BOOK Special Site 2024-」を公開しました。受験生必見!工学部のことを丸ごとコンプリートできる情報サイトになっています。 在学生や就職した先輩たちのインタビュー・ストーリーが盛りだくさん!ロハス工学の可能性について語り合う元NHK解説委員 後藤千恵氏とロハス工学センター長 岩城一郎教授の対談も掲載。 是非このサイトを見て工学部のことを「Motto!」知ってください! ▼「Motto!-GUIDE BOOK Special Site 2024-」はこちらから ]]> https://www.ce.nihon-u.ac.jp/closeup/22th-sangakukan/ Thu, 20 Apr 2023 13:09:52 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=42299 産学官の視点で新しい木構法の課題を検討し、森林資源の有効活用をめざす  12月6日(火)、工学部50周年記念館(ハットNE)3階大講堂にて、公益財団法人郡山地域テクノポリス推進機構との共催による『第22回 産・学・官連携フォーラム』を開催いたしました。テーマは『森・まち・産業を支える建築の作り方~ふくしまでの産・学・官連携の取組み~』。建築における新しい木構法の開発・展開やそれを取り巻く「木」の現況を中心に、「産」「学」「官」の立場から講演を行いました。福島県内の森林や木をあらゆる視点で考える方が集まり、今後の課題や森林資源の有効な活用について議論を交わす場となりました。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、YouTube配信を併用したハイブリッド形式で実施しました。 開催にあたり、公益財団法人郡山地域テクノポリス推進機構評議員の伊藤清郷氏がご挨拶しました。伊藤氏は、本フォーラムの概要について説明し、ご参加いただいた皆さま方にとって有意義なものとなることを切に願いました。 続いて、産学官の代表にそれぞれの視点からご講演いただきました。 《学を代表して》『新しい木構法の開発・展開の契機となった3.11』 日本大学工学部 建築学科 浦部 智義 教授  浦部教授は、東日本大震災時に行われた木構造による仮設住宅建設を挙げ、木材供給から加工、施工まで短期間での決断を迫られる中、様々な人が関わる産官学連携がなされたことが契機となり、新しい木構法の開発につながったと紹介しました。地方における建築の在り方について、自身のみならず、ともに研究に携わった学生たちも学ぶことが多かったと語ります。  当時を振りかえり、木があらわしとなった仮設住宅が立ち並び新しいまちの風景を創り出していることに木の可能性を感じ、再利用を前提にした構法の開発を進めるに至った経緯について説明しました。さらに、震災復興に向けた活動の中で創り上げた産官学の協力関係を日常にも活かしたい、山や地域を扱う時にそういった協力関係は不可欠であると強調。また、木造住宅の工業規格化に向けた構法を開発することで、平時においてもコスト面や大工人口の減少などのさまざまな問題解決の糸口となるだろうと示唆しました。各種の実験を進め、常設建築に縦ログ(パネルログ)構法を取り入れた実例として葛尾村の復興交流館(あぜりあ)や郡山市内の菊池医院を挙げ、今後はさらにいろいろな人の協力を得ながら皆の力でこの工法や連携の仕組みを広め、福島県発信の産業や地域の流れに繋げたいとの抱負を述べ、話題提供としました。 《産を代表して》『ゼロカーボン時代における川下からの挑戦 』 株式会社はりゅうウッドスタジオ 代表取締役 滑田 崇志 氏 特定非営利活動法人福島住まい・まちづくりネットワーク 三浦 翔太 氏  木材の流通においては一般的に「木材を生産する川上(林業)」「川中(プレカット・木材加工業)」「利用する消費者=川下(設計事務所)」という呼び方があります。標高700メートルにある設計事務所として森のことをよく知る滑田氏は<産>、そして<川下>の立場からこれからの時代と環境にふさわしい建築物の在り方を示しました。そして、木や森を活かした建築物をつくる意義や課題について述べました。建設時に排出するCO2(エンボディードカーボン)をどれくらい削減できるかは地球温暖化対策としてたいへん重要であると示しました。他の構造よりも圧倒的にエンボディードカーボンが少なく、また躯体の炭素貯蔵量は多いのが木造。理にかなっていることに加え、CO2削減は企業評価にもつながるため、多少コスト面で劣ったとしてもCO2の吸着率が高い若木の植林が必要であると示唆しました。  続いて、住まい・まちづくりを通して福島県の震災復興に寄与することを目的とするNPOの三浦氏は、近年の技術開発で木造耐火構造が可能となっていること、耐震面で木造は軽く軟弱地盤で有利であり、それは中大規模木造建築においてより影響力が大きいこと、など木造建築の特長を生かす方向で不安解消策を示しました。そして今後の課題として、入手可能な木材情報と調達体制の把握が重要であると提言されました。工事発注の段階で流通環境が整うような情報共有と連携体制こそが地域材を活用した中大規模木造建築の実現には欠かせないと述べ、木材木造コーディネーターの選定や木造調達体制づくりが、福島県の高いプレカット技術力と全国8番目の素材生産量を活かす道であり、独自の建築コスト低減ポイントだと示しました。  まとめとして滑田氏は、川上を意識しながらチャレンジした中大規模木造建築の実践例として福島県南会津町「きとね」、須賀川のこども園「らみどり」を紹介。ローテックで地域の誇りをつくること、縦ログ構法や重ね張りなど木材の技術開発は発展途上であり、これからもこの福島の地で、山の状況を肌で感じながらさまざまな可能性を広げていきたい意欲を見せていました。 《産を代表して》『持続可能な森林経営に向けて』 福島県森林組合連合会 代表理事会長 田子 英司 氏  福島県森林組合連合会は県内17の森林組合を会員とする組織です。代表理事会長である田子氏は、福島県の森林・林業の現状を解説し、持続可能な森林経営に向けた施策を提示しました。  木材価格の長期的な低迷、森林境界の不明確化と森林所有者の整備への意欲減退、林業就労人口の減少と高齢化。これらの課題解決に向けた国の制度は未だ認知活用が進まない中、福島県は独自に「皆伐再造林一貫作業に関する補助制度」という画期的な制度を打ち出しました。計画的に皆伐再造林する事業者に対する補助を行う画期的なものです。温室効果ガス削減や広域的機能発揮に繋がるとして、組合はこの事業を積極的にPRし、有効活用していきたいと抱負を述べました。また、「林業アカデミーふくしま」の開校やエリートツリーを活用した収穫期間短縮を「新しい林業」の展開として挙げ、トータル収支の黒字化を目指す意気込みを語りました。また、個人的な夢と断りつつ、J-クレジットというシステムを提案。2050年までに排出ゼロを目指すなら、川上側の森林整備状況や植林面積を正確に把握し、吸収源としての能力を正当に評価しクレジット化したいと述べました。川下側の事業体が購入した資金を還元することで、森林整備を図るものです。共につくる森林のために適切な評価こそが重要であると強調し、講演を締めました。 《官を代表して》 『県産材の生産・流通の現状と建築物の木造化・木質化』 福島県林業研究センター 副所長 遠藤 啓二郎 氏  <官>からのテーマとして、福島県林業研究センターの遠藤氏が伐採から建築物に利用するまでの県内状況について説明しました。現在、日本の人工林の齢級構成の約5割が11齢級以上の50年生を超えている、つまり収穫時期を迎えている人工林が増えているのにその資源は十分に活用されていません。さらに木材の大径化で林業・製材機械の許容サイズを超えてしまい、設備を使えないという問題も大きいと示唆しました。下がった自給率はようやく4割を超えているということ等輸出入概況について説明。また、流通のフローについても解説し、全国的に製材工場数が半減し、県内においても大規模工場に集約されてきている傾向を伝えました。県産材を利用した木造化・木質化のポイントとしては、やはり他の登壇者と同様、今まで以上に建築物の設計段階から県産材の活用を検討することが望ましいとしています。  最後に、林業アカデミーふくしまの木材試験研究施設(オープンラボラトリー)を紹介し、ぜひここでICTを活用した最先端の林業を学んで欲しい、と会場の皆さまへ研修生の募集についての協力をお願いされました。 産学官が連携することで可能性が広がる森林資源の有効活用  まとめとして、講演した5名が登壇し(1名は遠隔参加)、フォーラムに参加した皆さまと意見交換を行いました。  県内での木材安定供給と木造建築の拡大をめざすクラウド情報共有のプラットフォーム構築やスマート林業への取り組みをはじめ、川上から川下までの福島型チーム構成を発信したい、またそこに学生がコミットすることで大きな可能性が広がる、など前向きな意見が飛び交いました。会場からも積極的な発言があり、森林資源の有効活用に向けた取り組みをさらに活発にしようという意気込みが感じられました。  日本大学工学部中野和典教授が閉会の挨拶に立ち、キーワードは「みんなでやる」ことだと示しました。今回のフォーラムの内容をもっと一般の方々にも知ってもらうことが何よりも重要であり、環境分野の<学>の立場からも木造建築の優位性を発言する空気を作っていかねばならないと自戒を込めて語られ、本フォーラムを締めくくられました。 参加した企業の方は、互いに何をやっているのかをまず知ることが大事であり、敷居を低くして混ざり合うためにも、こうした機会が重要だと話していました。今後CO2の問題を含めて、世界有数の森林をどう生かすかという課題に向けて、ローテクでつくれる縦ログ構法の普及にも期待の声が上がっています。浦部教授は教育の一環として学生を絡めながら様々な立場の人をニュートラルにつなげていくことが必要であり、ロハス工学センター内にプラットフォームを構築することで促進できるのではと話しています。産学官連携において大学の果たすべき役割は益々大きくなっていくことでしょう。 ]]> https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/r4_graduation0325/ Sat, 25 Mar 2023 13:05:06 +0000 https://www.ce.nihon-u.ac.jp/?p=42752 祝!卒業 さらば青春の光! その輝きは未来を照らしていく 3月25日(日)、令和4年度日本大学卒業式が日本武道館にて行われました。 その後、東京ドームホテルにて工学部学位記授与式及び卒業記念パーティーを開催。 根本修克工学部長、橋本州榮後援会会長、中野伍朗校友会会長からお祝いの言葉をいただいた後、学長賞、優等賞、工学部長賞、後援会賞、校友会賞の表彰が行われ、表彰者はみな誇らしげな笑顔を見せていました。 浅里和茂工学部次長の乾杯の音頭の後は、友人や先生方と思い出話に花を咲かせていました。 そして、アトラクションでは、お笑いコンビ『さらば青春の光』が登場! 笑いあり、涙あり、叱咤激励ありと、会場は大いに盛り上がりました。みな青春の最後の1ページに素晴らしい思い出を刻んだことでしょう。 最後に、卒業生を代表して建築学科4年の蛯澤康海さんが挨拶し、感謝の言葉を述べるとともに、新たなステージでのさらなる飛躍を誓いました。 渡邊英彦就職指導担当の閉会の挨拶を持って、卒業記念パーティーは終了となり、学生たちは名残惜しそうに会場を後にしました。   卒業生・修了生のみなさんの今後益々のご活躍と末永いご多幸をお祈りしております。 ]]>

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